高齢の愛猫がご飯を食べなかったり、水を飲まなくなったりして心配になっていませんか?
このブログ記事では、そんな飼い主様のお悩みを解決します。10歳になる2匹の成猫を飼っている筆者の経験をもとに、高齢猫の食欲不振や脱水のサインと対処法をお伝えします。
最後まで読めば、高齢猫の食事と水分補給を上手にサポートできるようになるでしょう。元気で長生きしてもらえるよう、飼い主様ができることを一緒に考えていきましょう。
この記事のポイント
高齢の猫がご飯を食べない原因がわかる
高齢の猫が水を飲まない原因がわかる
高齢の猫がご飯を食べない、水を飲まない場合は獣医師に相談する
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もくじ
Toggle高齢の猫がご飯を食べない原因は?
高齢になり消化機能や基礎代謝が低下している
猫が高齢になると、消化機能や基礎代謝が低下することがあります。これにより、食欲が減退し、ご飯を食べなくなる場合があるのです。加齢に伴う体の変化は自然なプロセスですが、栄養不足にならないよう注意が必要です。 高齢猫の食欲不振の原因として、以下のような点が挙げられます。- 消化酵素の分泌量が減少し、食べ物の消化吸収能力が低下
- 基礎代謝が下がり、以前より少ない量のご飯で満腹感を得られるように
- 味覚や嗅覚が鈍くなり、ご飯の魅力を感じにくくなる
歯や口に関する病気を患っている
高齢の猫がご飯を食べない原因として、歯や口に関する病気が隠れていることがあります。歯周病や口内炎などの症状があると、食事の際に痛みを感じ、ご飯を避けるようになってしまうのです。 具体的には、以下のような歯や口の病気が食欲不振の原因となり得ます。- 歯周病:歯垢や歯石の蓄積により歯茎に炎症が起こる病気
- 口内炎:ウイルス感染や免疫力の低下などが原因で口内に炎症が生じる
- 歯の欠損や損傷:事故や喧嘩などによる外傷で歯が折れたり抜けたりする
鼻水や鼻づまりで食欲が落ちている
猫の食欲不振の原因として、上気道の感染症が考えられます。鼻水や鼻づまりの症状があると、食べ物のにおいを感じにくくなり、食欲が落ちてしまうのです。 猫の上気道感染症の代表例としては、以下のような病気が挙げられます。- 猫ヘルペスウイルス感染症:くしゃみ、鼻水、目やになどの症状が特徴
- 猫カリシウイルス感染症:口内炎や潰瘍を伴うことが多い
- クラミジア感染症:結膜炎を併発することがある
ストレスを感じていることが原因かも
高齢の猫は環境の変化に敏感で、ストレスを感じやすい傾向にあります。新しい家族やペットの出現、引っ越しなどの生活の変化により、猫がストレスを感じ、ご飯を食べなくなってしまうことがあるのです。 猫がストレスを感じている際の行動として、以下のようなサインが見られます。- いつもと違う場所で過ごす時間が増える
- トイレの回数が減る、または場所が定まらない
- 身だしなみを整えなくなる
- 飼い主さんとの交流を避けるようになる
高齢の猫が水を飲まない原因は?
脱水症状が原因かもしれない
高齢の猫が水を飲まなくなる原因の一つに、脱水症状が考えられます。加齢に伴い腎臓の機能が低下すると、体内の水分バランスを調整する力が弱くなります。その結果、尿量が増え、脱水状態に陥りやすくなるのです。 脱水症状が進行すると、以下のような症状が現れます。- 口内の乾燥や舌の荒れ
- 目の周りの乾燥や目やに
- 皮膚の弾力性の低下
- lethargyや虚脱状態
ストレスを感じているのかも
高齢の猫は、環境の変化に敏感で、ストレスを感じやすくなります。新しいペットの導入や引っ越しなどの生活の変化は、猫にとって大きなストレス要因となり得ます。ストレスを感じた猫は、水を飲まなくなったり、トイレの回数が減ったりすることがあるのです。 猫がストレスを感じている際の行動サインとしては、以下のような点が挙げられます。- 隠れる場所で過ごす時間が増える
- いつもより警戒心が強くなる
- 過剰なグルーミングや抜け毛
- 排泄行動の変化(場所や回数など)
口内炎や歯周病で痛みがあるかも
高齢の猫が水を飲まない背景には、口内の痛みが関係している可能性があります。歯周病や口内炎などの症状があると、水を飲む際に不快感や痛みを感じ、水飲みを避けるようになってしまうのです。 口内の病気として、以下のようなものが代表的です。- 歯周病:歯垢や歯石の蓄積により、歯肉に炎症が起こる病気
- 口内炎:ウイルスの感染や免疫力の低下などが原因で、口内に炎症が生じる
- 歯の損傷:事故やケガにより、歯が折れたり欠けたりする
高齢の猫がご飯を食べない、水を飲まない場合は通院が必要
1日以上ご飯を食べず、水を飲まないのは要注意
高齢の猫がご飯を食べず、水も飲まない状態が1日以上続く場合は、注意が必要です。食事と水分は、猫の健康維持に欠かせない要素だからです。特に高齢猫は、若い猫に比べて体力や免疫力が低下しているため、食欲不振や脱水症状が悪化しやすい傾向にあります。 食欲不振が長引くと、以下のようなリスクが高まります。- 栄養不足による体力の低下
- 脱水症状の進行による臓器機能の低下
- 基礎疾患の悪化や新たな病気の併発
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少量のエサとわずかな水しか口にしない状態が何日も続くなら心配
高齢の猫が少量のエサとわずかな水しか口にしない状態が数日間続く場合も、心配です。食欲不振と飲水不足が長引くほど、猫の体力は消耗し、病気のリスクが高まるからです。 少量の食事と飲水しかしない状態が続く原因として、以下のようなものが考えられます。- 消化器系の病気(胃炎、膵炎、腸炎など)
- 口腔内の病気(歯周病、口内炎など)
- 腎臓や肝臓などの臓器機能の低下
- ストレスや環境の変化による食欲不振
嘔吐の症状が伴っていたら特に危険
高齢の猫がご飯を食べない、水を飲まないという症状に加えて、嘔吐が見られる場合は特に危険です。食欲不振と嘔吐が同時に起こる原因として、消化器系の重篤な病気が隠れていることがあるからです。 嘔吐を引き起こす消化器系の病気としては、以下のようなものが代表的です。- 胃炎・胃潰瘍:ストレスや薬の副作用などが原因で起こる
- 腸閉塞:毛球や異物の詰まりにより、腸内容物の通過が妨げられる
- 膵炎:膵臓に炎症が起こり、激しい腹痛と嘔吐を引き起こす
- 肝臓病:肝機能の低下により、毒素の蓄積や栄養吸収の障害が起こる
猫は何歳から高齢?食べない、飲まない時だけじゃない高齢猫の健康管理
7歳頃からシニア期に突入
猫は7歳頃からシニア期に入ると言われています。この頃から徐々に身体機能が衰え始めるため、飼い主さんは、食べない、飲まないといった症状だけでなく、猫の健康状態全般により一層の注意を払う必要があります。
高齢猫では、定期的な健康診断が推奨されます。年に2回以上の検診を受けることで、病気の早期発見・早期治療につなげることができるでしょう。
11歳以上は要注意
11歳を過ぎると、猫は本格的な高齢期に突入します。この頃になると、高血圧や腎不全などのさまざまな病気のリスクが高まってきます。
高齢猫の飼い主さんは、食べない、飲まないといった症状以外にも、食事内容や水分補給、ストレス管理など、日頃の健康管理により一層気をつける必要があります。愛猫の些細な変化も見逃さないよう、注意深く観察しましょう。
7歳頃からシニア期に入り、11歳頃からは健康管理に一層気をつけることが大切です。高齢猫の健康を維持するには、食べない、飲まないといった症状だけでなく、定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見・早期治療につなげることが重要です。
高齢の猫がご飯を食べない、水を飲まない原因と飼い主にできること
高齢猫がご飯を食べない、水を飲まない時の原因について詳しく解説しました。大好きな猫ちゃんの異変に早めに気づき、適切なケアを行うことが大切です。
- 消化機能や代謝の低下
- 歯や口内の病気
- ストレスが原因の可能性
- 脱水症状に注意
- 1日以上続くなら要注意
- 嘔吐を伴う場合は危険
少しでも心配な症状があれば、迷わず獣医師に相談しましょう。また、高齢猫に合った食事の工夫や、ストレスを減らす環境作りも大切です。定期的な健診で、愛猫の健康状態を把握することも忘れずに。
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